理想の庭を作るには、庭の役割を理解し目的を明確にすることが大切!

 

あなたは家を建てる時、庭のことまで考えたことがあるでしょうか? 家のことに関しては真剣に家族と話し合ったり、本や雑誌で色々勉強したりまた、ハウスメーカーの担当者とは時間をかけて納得するまで打ち合わせをすると思います。

では、庭についてはどうでしょうか? 建物のついで程度にしか考えていないのでは無いでしょうか。そもそも「庭」とは、なんでしょうか。辞書によれば、「庭は、昔祭りごとを行った場所で・・・」と難しいことが書かれていて、それがなにと思えてしまいますよね。そう、ほとんどの人が「庭」の定義について考えたことなどないと思います。

「家」もしかりで、家の定義なんて誰も考えてもいないと思います。しかし、家を建てるときには「家」の役割についてしっかりと考えているのでは無いでしょうか。「家族4人だからリビングはこのくらいの広さで、今は子供が小さいから子供部屋は1部屋でいいけどいずれは2部屋必要だな、寝室も子供部屋も2階だから2階にトイレが欲しいな」などと色々考えますよね。

庭にも役割がありますので同じように考えて欲しいのです。

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庭の役割について考える

このサイトでは、「庭」を建物以外のすべて部分と表すことにしました。ほとんどの人は、あまり意識をしていませんが、そのそれぞれの部分に役割があります。ここでは、それぞれの部分の役割と必要性について説明します。

駐車スペース

これを後回しにされるお客様が結構多くいらっしゃいます。車を所有していれば必ず必要になります。また将来の保有する台数も考慮する必要があります。

最近、私どもに多い依頼は「子供が車を購入したから庭を壊して駐車スペースを作って欲しい」これがダントツです。せっかくお金をかけて作った庭を、またお金をかけて壊すなんて本末転倒。前もって将来を見据えた計画が必要です。

また、駐車スペースの位置も非常に重要になります。たまたま広く取れたからといってリビングの前に作ってしまってリビングからの眺めがカーポートの屋根なんてつまらないですよね。

また、使い勝手も考えなければいけません。「何度も切り返しをしなければ車が入れない」とか、「ドアが全開できない」とか、そんなことないだろうと思うようなことが実際にあるのです。

後回しにしがちな駐車スペースを考える上で、必要なことは駐車台数、位置、使い勝、これを考える必要があります。

アプローチ

写真引用:ユニソン

アプローチとは、道路から玄関までの通路のことをいいます。アプローチが舗装してなければ雨の日などはドロドロになり、くつが汚れるだけではなく玄関にまで泥を持ち込むことになります。

アプローチの舗装材料についても考えなければなりません。飛び石は、つまずきやすいのでアプローチの材料には向きません。また、雨に濡れてすべる素材も良くありません。歩きやすく、見た目に美しい素材を選びましょう。

また、道路と敷地に高低差がある場合は階段を作る必要があります。そこで、階段の位置や一段の高さ(蹴上)、幅(踏み代)をよく考えないと登り降りしにくい階段になってしまいます。

アプローチは家族・訪問者が一番多く歩く場所です。歩きやすさを第一に考えることが大切です。

門周り

写真引用:ユニソン

昔から「門構えが立派な家にはお金持ちが住んでいる」と言われてきました。今でも立派な門構えの家は、お金持ちの家というイメージがあります。しかしあなたは、他人の目を気にして門を造る必要はまったくありません。門の役割は、主に防犯の観点から外部と敷地を仕切ることで他人が簡単に敷地に侵入することを防ぐこにあります。さらに、訪問者がその家を特定するための表札や呼び出すためのインターホン、新聞や郵便物を受け入れるポストの設置場所として用いられます。近年は、オープンな外構が好まれ門扉を取り付けないお客様も多くなり、表札、ポスト、インターホンを一体化したおしゃれなポールタイプの門柱が多く利用されるようになりました。

サービスヤード

これが落し穴で、わりと多くのお客様が失敗しています。サービスヤードとは、生活するのに必要な屋外の家事や収納のスペースのことを言います。例えば、洗濯物干し場、ガーデニング用品やペットの散歩用品などの収納場所(物置)、収集日までのゴミの保管場所、灯油のポリタンク置き場などです。業者任せにしたばかりに、洗濯物を干す場所がなかったり、物置を置く場所がなかったり、ということが多々あります。サービスヤードは生活する上において一番大切な部分と言ってもいいでしょう。サービスヤードは敷地の余った部分ととらえるのではなく、家事効率をアップさせるためにも、積極的にきちんとレイアウトしておくことが必要です。

外周

外周とは、道路や隣地との境の部分のことをいい、自分の敷地とお隣さんの敷地を明確にするためにブロック等で仕切りを設けます。また道路と宅地に高低差がある場合、ブロックやコンクリート擁壁(土砂がくずれるのを防ぐために設けるコンクリート製の土留め構造物)等で土留をする必要があります。これらは、家を建てる時には必ず必要なので造成業者やハウスメーカーが提案してくれるのでおまかせして下さい。

考えなければならない事は、目隠しです。目隠しとは、道路を歩いている人やお隣の方の視線をさえぎるものです。方法は、ブロック塀、フェンス、木塀、植栽、生垣など色々ありますのでじっくり考えて下さい。また、道路に面した部分はデザイン的にも考える必要があります。

主庭

主庭とは、リビングや応接室、ダイニング等の主要居住部分に面したその敷地の中心となる庭のことです。これが庭の中で一番広いスペースです。ここで何をしたいのかをしっかり考える必要があります。

例えば、眺めて癒しを得る。自ら草花を植えて楽しむ。家庭菜園をする。子どもと遊ぶ場所。バーベキューをする。犬を飼う。のんびり読書やお茶をするなど人それぞれやりたいことがあるはずです。これを明確にしないまま業者任せにしてしまうから、何も出来ない庭になってしまうのです。せっかくある庭なのに、家族のだれも主庭に行かないなんてことになりかねません。

庭をつくるときは何をするために庭を造作るのか、利用目的を明確にすることがいちばん大切です。

その他の植栽

 

写真引用:ユニソン

自然の山や森林を見ていやな思いをする人はいないと思います。これは緑の持つ癒しの力なのでしょう。庭に植栽することで安らいだ感覚を得ることが出来ます。

また、門周りやアプローチにそれにあった植栽することで建物が引き立ち個性を出すことが出来ます。ただし闇雲に植えるのではなく、その場所に適した植物を選ぶことが大切です。

まとめ

このように庭にはそれぞれ役割があります。

その役割を、それぞれを自分に合わせて検討したうえで全体を考える必要があります。一度にすべて造る必要はありません。重要な部分から、出来るところから造って行けばいいのです。

まずはじっくり庭の役割について考えてください!

ゾーニング

 

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